徳島県は面積の4分の3が森林で、豊富な木材資源を背景に古くから林業が発達してきました。古くは、県産材である「木頭杉」が平安、奈良時代から京都下鴨神社、大阪城の築城などに使われたと文献に記されています。
戦後の高度経済成長期には、国内の木材需要が急増し、輸入木材の受け入れに対応するため全国の臨海地帯に多くの木材団地が完成しました。徳島県津田海岸町においても木材団地の建設が決定し、1970年(昭和45年)に完工しました。最盛期には130もの関連企業が集まり、県内林業や木材産業界の活性化に貢献してきました。
木質バイオマス発電所という地域の特性を活かした本発電所の運転開始によって、今後は脱炭素社会の実現にも貢献していきます。